スーパーキングポジション
5月5日 未来の別府を考える。

今日は別府観光の未来についてまじめな話をした。

別府観光調査の授業で、ある学生が「別府を改善するためには、区画整備が必要だ」と発言した。彼曰く「特に別府竹瓦地区においては、風俗店と伝統的な温泉である竹瓦温泉が混在していて、女性客や子供が近寄りがたい雰囲気になっている。もっと風俗店は風俗店ごとに移転させて、竹瓦温泉周辺に近寄りやすくするべきだ」ということだった。

その意見に、俺は納得できず思わず手を挙げて反論した。

「何でもかんでも整理することが、観光地として本当に価値のあることなのだろうか。別府は今、古い町並みと、高度経済成長期の歓楽街と、新しく開発した町並みが交錯してとても混沌とした、中途半端な街になっている。風俗店と竹瓦温泉の混在もこのひとつの例だろう。しかし、この混沌とした佇まいを否定するのではなく、別府の特徴として見ることはできないだろうか。貧乳はコンプレックスにもなりえるし、長所にもなりえる。巨乳も貧乳も、ともに立派な個性だ。確かに別府は右乳が巨乳で、左乳が貧乳というアンバランスな状態かもしれない。しかし君は巨乳が好きだからと言って右乳を両手でもみ続けようというのか。それこそがアンバランスではないか。右手で左乳をもみ、左手で右乳をもみ、時に両手を交差させてもむ。これこそがあるべき姿なのではないのか。おっぱいさえ揉めば人は幸せになれるのだ。やっぱりおっぱいは最高だ!」



12月8日 必ず当たるという予言の壷

昨日は必ず当たる予言の壷が手に入ったのでみんなで遊んだ。

予言の壷は2つあり、2つの壷で一つの予言を行う仕組みだ。一つの壷には人の名前、もう一つにはこれから起こる出来事が書かれており、その的中率は100%なのだという。それを聞いた俺を含めた友人一味は予言の壷の恐ろしさに身震いした。それでも恐怖とともに湧き上がる好奇心を抑えきれず、俺たちは予言の壷から紙を引いた。それぞれの壷から引き出された紙には『中村』『水に注意』と書かれている。

俺は笑った。水に注意だと、そんな馬鹿な。今日は天気予報でも晴れだったし、このあたりに海やプールはおろか、噴水だって無い。結局、予言の壷なんてものは嘘っぱちだったのだ。とりあえず落ち着いてジュースでも飲もう、と自販機でペットボトルを買う一同。駆け出す中村。

いきなり何かから逃げるように走り出した中村に、みんな混乱した。「どうしたんだ!中村!!」「落ち着け、中村!」と叫びながら全力で中村を追いかける。そして追いついた中村を羽交い絞めにして、水をかけて正気に戻した。そんなことを繰り返した。



9月10日 辛い肉じゃがを作る女

みんなで集まって食事会のようなものをしたとき、肉じゃがを作った女がいたが、砂糖が入っていなかった。

疑問なのは、その女が自分の肉じゃがを食べて納得したことだ。女の家庭では肉じゃがは砂糖の入らない食べ物だったのか、女は給食等で他の肉じゃがを食べたことはなかったのか。みな無言になった。

しかも、女は以前にささいなツッコミで泣いた経緯があり(俺が泣かせた)、その女につっこんだ部分を聞くのはタブーとされていた。存在だけでも爆弾を抱えているのに、さらに自分から踏んでほしそうに地雷を撒いていく女。

当時の俺に、地雷を踏む覚悟をしてまで好奇心を満たそうとする勇気はなく、周囲のみんなとともに沈黙しながら、心を閉ざして肉じゃがを処理した。










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